【ニューデリー】これまでセメント・プロジェクトへの融資を停止してきた金融機関は、状況に見直しを加えており、間もなく新規プロジェクトや拡張プロジェクトに対する融資を再開する見通しだ。
エコノミック・タイムズが3月28日報じたところによれば、このところセメントの価格や需要曲線が上昇に転じており、セメント・プロジェクトの採算性が顕著に改善している。
Industrial Credit and Investment Corporation of India(ICICI)幹部は「セメント市況の改善から状況に見直しを加えており、新規プロジェクトへの貸付も決して一概に否定しない。しかしまだその種の融資申請は受けていない」と語った。しかしIndustrial Finance Corporation of India(IFCI)のP V Narasimham会長は「拡張プロジェクトなら融資に応じるが、まだ新規プロジェクトへの融資を認める状況にはない」と若干慎重だ。
こうした金融機関の動きの恩恵を最初に享受するのは、Jaiprakash GroupとGrasimと見られ、前社はヒマチャルプラデシュ州で年産200万トンの新規プロジェクトを準備、後者もタミールナド州に新たなセメント製造施設を設けることを計画していると言う。