2001-03-29 ArtNo.25608
◆C-DAC、来年年央までに次世代スーパーコンピューター発表
【プネー】Centre for Development of Advanced Computing (C-DAC)は、先端的スイチング・ネットワーク機能と再構成可能な電算機能を組み込んだParamシリーズの次世代スーパーコンピューターを2002年末までに発表する。
インディアン・エクスプレスとエコノミック・タイムズが3月28日伝えたところによれば、C-DACのRK Arora常務理事はPTI通信に以上の計画を明らかにした。それによると既存のParam 10000シリーズに比べ遙かに高速な処理が可能な上、システム・ソフトウェア・ツールやリコンフィギュラブル・コンピューティング等の中核技術が組み込まれた次世代のスーパーコンピューターは、2002年半ばまでにβテストが行われ、新しい名称がつけられる。
C-DACは既に新スーパーコンピューターの納入を目指し、教育機関や研究機関と交渉を進めている。既存のバージョンはインド国内では13機関に納入され、海外ではシンガポールとロシアの各1機関が採用している。過去のバージョンを含めるなら海外の7サイト、国内の44サイトにParamシリーズ・スーパーコンピューターが導入されている。
Arora氏はC-DACのその他の領域の活動に触れ、「情報技術(IT)法の施行後は、電子署名認証機関の監督官が指名されることになるため、C-DACは暗号キーのためのネットワーク・セキュリティー技術の開発や仮想専用ネットワーク(VPN)の構築を目指している」と語った。それによるとC-DACは間もなく独自開発した法人向けVPNアプリケーションを発表する予定だ。またアプリケーション・サービス・プロバイダー(ASP)方式により全国の州政府にEガバナンス・サービスを提供することも計画している。同方式ではスタート時点では如何なる支払いも必要としないため、州政府はコストを節約できる。
なおC-DACは今年度100クロー(US$1241万)の純益を見込んでいると言う。
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