2001-03-29 ArtNo.25606
◆山水、VCDプレーヤーの生産を4倍に拡大、大幅値下げ準備
【ムンバイ】Kitchen Appliances India Ltdの電子製品部門、Sansui Ltdは今年末までにVCDプレーヤーの年間生産量を現在の2万ユニットから8万ユニットに拡大、これに伴い1ユニット当たりの価格も9900ルピー(US$212)から5900ルピー(US$126)に値下げする方針だ。
インディアン・エクスプレスが3月27日報じたところによると、サンスイのAnil Khera副社長(マーケッティング&セールス担当)は同紙に以上の方針を明らかにするとともに、熾烈な競争が展開されるセグメントにおける独自のニッチを確保するのが狙いと語った。それによると昨年(2000/1-12)VCDプレーヤー3200セットを販売したサンスイは、これまで完成品を輸入して来たが、今後はセミノックダウン・キットを輸入、国内で組み立てる。これにより関税コストが削減できる。ちなみに完成品には35%の関税が課される。
一方、今年1月に導入したカラー・テレビジョン(CTV)の下取りスキームは4月まで続ける。同スキームの下、ディーラーは比較的古いシステムは3000ルピーで、比較的新しいシステムは4000ルピーで買い取る。サンスイはまたディーラーに同社製CTVの販売量に応じて1000ルピーの奨励金を支払う。同スキームの下、サンスイは月間3万ユニットのCTVを販売できるものと見ている。ちなみにサンスイ製CTVの価格は8000~1万6000ルピー(US$171-343)。サンスイは同スキームに20クロー(US$428万)を投資するとともに、広告費として別に30クロー(US$642万)を支出した。広告費は2002年末までにさらに40クロー(US$857万)に引き上げる。
年間販売台数510万ユニットのインドCTV市場の8%のシェアを占めるサンスイは、2001年には47万2000台の販売を目指している。この内9万ユニットは14インチ、30万ユニットは20/21インチ、1万2000ユニットは25インチ、1万ユニットは29インチ製品になる見通しだ。したがって32万5000ユニットと見積もられる29インチ市場では、5%のシェアを占めることになると言う。
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