【ニューデリー】情報技術(IT)支出の削減が伝えられる中、IBMはポンディシェリーにおけるパーソナル・コンピューター(PC)の生産を2倍以上に拡大する計画だ。
エコノミック・タイムズが3月26日伝えたところによれば、IBMアジア太平洋地域パーソナル・コンピューティング部門のRavi N Marwaha重役(GM)は同紙に以上の消息を語った。Marwaha氏によると、IBMは最近インドで大きな注文を獲得、IT支出削減の影響を受けていない。アジア太平洋地域、取りわけインドの見通しは明るいため、引き続き事業の拡張を図る。同社のインドにおける全てのビジネスは拡大されており、今年下半期にはこうした拡張基調に一層弾みがつく見通しだ。同期間にインドにおける生産量は2倍以上に拡大される。
IBMは今月初からローエンド・サーバーの生産を開始、年内に1000サーバーを製造する。1999年に設けられたポンディシェリー工場におけるPCの年間生産能力は4万台で、既にピークに達していると言う。
情報技術(IT)製造業者協会(MAIT:Manufacturers Association of Information Technology)が業況のスローダウンを予想する中、GatewayやDellはインドにおける事業計画の実行を見送っており、IBMはインド市場で依然として活発な活動を展開する数少ないPCメーカーの1社に数えられる。
Marwaha氏によれば、IBMはLinuxベースのワークステーション“IntelliStation”や“NetFinity”レーンジのサーバーのセールスやサポート・インフラを強化、またラップトップ市場におけるシェアの拡大も目指している。インド市場におけるIBMのハイエンド・マシーンの売れ行きは、ローエンド・マシーン同様好調で、関税率が引き下げられれば、エントリー・ポイントは一層下降すると言う。