SEAnews 2001-03-26 ArtNo.25563

【バンガロール】政府系(99%出資)の100輸出志向ユニット、Kudremukh Iron Ore Company Ltd(KIOCL)はこのほど鉄鋼省と結んだ覚書の中で2001－02年度の鉄鉱生産に関しては昨年度(1999-2000)とほぼ同じ570万トンの達成を目指すことを確認する一方、ペレットの生産目標を370万トンから385万トンに僅かに上方修正した。
デカン・ヘラルド、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、インディアン・エクスプレスが3月22／23日報じたところによれば、2000－01年の鉄鉱生産の目標は575万トン、ペレットのそれは328万トン、輸出目標は精鉱282万トン、ペレット324万トンに設定されていた。
Kioclは来年度の輸出売上に関しても1999－2000年度に目標とした658クローを上回る780クローを予想している。ちなみに1999－2000年度の実際の売上は、廃水パイプラインの流出事故にともなうプラントの2ヶ月に及ぶ操業停止が祟り目標を下回る630クローにとどまった。
Kioclはルピーの対米ドル相場の軟化や国際需要の多少の改善に伴うペレット価格の上昇から売上目標の実現に楽観的見通しを示している。
ＫＩＯＣＬはカルナタカ州においては20年間の鉱業リース権が切れたことから、過去2年にわたり臨時鉱業許可により操業を続けているが、最近アンドラプラデシュ州と覚書を交換したPrakasam県Ongole鉱山の潜在性に期待、鉱業活動の拡張を目指している。
同社はまた目下露天掘りしている鉱山の地表下の鉱脈を採掘することにより鉱山の寿命をさらに20年延長できるものと予想している。