SEAnews 2001-03-26 ArtNo.25559

【ニューデリー】中核インフラ産業6業種の今年2月の成長率は、－1.4％と未だかつてない不振に陥り、昨年同月の11.3％の成長と際立った対照を見せた。
エコノミック・タイムズ、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ザ・ヒンドゥーが3月23日、商工省発表の暫定統計数字を引用し発表したところによれば、2月にはほとんど全ての中核部門が不振なパフォーマンスを示し、中核インフラ産業指数の最大の比重を占める電力部門の成長率は昨年同月の8.8％から－1.1％(火力発電+0.5%/水力発電-11%)に下降した。この他、石油精製は14.2％から4.4％に、鉄鋼は15.3％から0.8％に、石炭は15％から－7.1％に、セメントは9.2％から－9.8％にそれぞれ下降、原油生産のみが－6.2％から0％に改善した。
この結果、年初11ヶ月(2000/04-2001/02)の中核インフラ6業種の成長率は5.2％と、昨年同期の9.2％の伸びから顕著に鈍化した。部門別に見ると、石油精製の伸びは昨年同期の25.2％から21.7％に、セメントは14.9％から－0.3％に、鉄鋼は15％から5.8％に、電力は7.2％から4.1％に、それぞれ下降、石炭は3.2％から4％に、原油は－1.9％から＋1.4％に、僅かに改善した。
インフラ中核部門の成長率は昨年12月の2.2％、今年1月の2.4％、そして今年2月の－1.4％と不振なパフォーマンスが続いており、年初11ヶ月を通じても改善が見られたのは9月と10月等、数ヶ月のみである。エコノミック・タイムズはこうした傾向が持続するなら3月の成長率は－5％以下に下降する恐れがあると指摘している。