2001-03-23 ArtNo.25550
◆Cipla、エイズ薬NNRTIの製造/販売許可取得
【ムンバイ】マハラシュトラ州ムンバイ拠点のCiplaはインド薬品監督総監(Drugs Controller General of India)からエイズの治療に用いられる非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤(NNRTI:non-nucleoside reverse transcriptase inhibitor)“nevirapine”の製造/マーケッティング許可を獲得した。
インディアン・エクスプレスが3月21日伝えたところによれば、インド国内でNNRTIの製造が手掛けられるのは初めてのこと。Ciplaは関係薬品を“Nevimune”商標で発売、輸入薬品を150%下回る価格で提供する。CiplaのYK Hamied会長兼MDによると、HIV(Human immunodeficiency virus:ヒト免疫不全ウイルス)薬はヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤(NRTI)、NNRTI、プロテアーゼ阻害剤(PI:protease inhibitor)に分類される。同社のNevimuneは1錠135ルピーで、国際価格の8米ドル(344ルピー)前後に比べ150%割安。Nevimuneの発売によりエイズの初期治療薬3剤(lamivudine/zidovudine/stavudine)が全てインドで手に入ることになる。この内2つはNRTI、1つはNNRTI。Nevimuneの国内市場規模は50クロー(US$1070万)と見積もられる。nevirapineの本来の特許権所有者、Boehringer IngelheimはViramune商標で販売、同薬品だけで年間5億米ドル前後の売上を上げている。同特許は2010年に満期を迎える。CiplaがNevimuneを発売することにより、インド政府のエイズ治療支出は大幅に下降する。現在三剤併用薬の1患者当たりの年間コストは1万5000米ドルだが、国産品を用いることにより、大幅に縮小できる。
CiplaはCouncil of Scientific and Industrial Research (CSIR)と共同で別に2種類のエイズ治療薬の研究も進めていると言う。
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