SEAnews 2001-03-20 ArtNo.25528

【バンガロール】国民会議派は17日、暫定予算案の国会通過を目指すバジパイ首相に率いられる全国民主連盟(NDA)政権の努力を邪魔せぬ方針を明らかにした。
ウェブ・ニュースが先週火曜、政治家や官僚、国軍幹部が国防機器取引を巡り業者から賄賂を受け取る現場をスクープして以来、国会は半身不随に陥っているが、エコノミック・タイムズが3月18日報じたところによると、バジパイ政権は4月と5月の政府支出に関わる暫定予算案を国会が休会する3月23日までに通過する必要がある。ちなみにインド政府は十分時間をかけて新年度予算案を審理するため毎年3月、国会下院に対し通常2ヶ月分の暫定予算の承認を求める“Vote-on-Account”動議を提出する。
広範な国民の喝采を受けた革新的新年度予算案を去る2月28日、国会に上程したヤシュワント・シンハ蔵相は先週土曜、「仮に“Vote-on-Account”が通過しないなら、憲政の危機に直面する。そうなれば3月31日以降、政府は1ルピーも支出できなくなる」と語った。
国民会議派を含む野党陣営は国防機器取引スキャンダルを巡りバジパイ政権の退陣を要求、国会審理をボイコットする動きを見せている。しかし国民会議派の匿名の幹部はロイター通信に対し、「我々は“Vote-on-Account”の通過を邪魔する考えはない」と語った。件の国民会議派幹部によると、同党としてはVote-on-Accountの通過を阻止する考えはない。しかし同法案の通過後はデイリー・ベースで対処すると言う。