2001-03-19 ArtNo.25504
◆Balcoの操業停止で、向こう数ヶ月間にアルミ輸入拡大も
【ムンバイ】チャッティースガル州Korba工場の2週間に及ぶストライキで国内第3位のアルミ製造会社Bharat Aluminium Company Ltd (Balco)の操業がほとんどストップしていることから、アナリストは向こう3~4ヶ月間にインドのアルミニウム輸入が拡大するものと予想している。
エコノミック・タイムズが3月16日アナリストの言として伝えたところでは、他のアルミ会社が短期的に生産を拡大したり、輸出品を国内市場に振り向けることは困難なため、向こう数か月間にアルミニウムの輸入は拡大するものと見られる。
BalcoはKorba工場で年間10万トンのアルミニウムを製造しているが、約7000人の労働者が、Sterlite IndustriesへのBalco政府持分売却に反対、3月3日からストライキに入った。Balco労働者のストライキは政府が経済改革の中心に据える民営化計画の主要な試練と言える。労働者不足は精錬所の保守にも影響を及ぼしている。BalcoのCWR Deoras重役によると、408ポットのメタルは凝結しており、そのダメッジのほどは操業を再開した際に明らかになる。操業の再開には3~4ヶ月を要する見通しで、その間の損失は2144万米ドルにのぼる。アナリストは、3~4ヶ月の生産ロスは2万5000~3万トンと見積もっている。
インドは年間6万5000~7万5000トンのアルミニウムを輸入し、11万5000~13万トンを輸出している。主要な輸入品は半製品とアルミニウム・コンダクター。アルミの国内生産量は62万トンで、国内需要は56万5000~57万トン。アナリストはアルミの輸入価格は国産品に比べ1万5000~2万ルピーほど高いことから、国内メーカーがこの機会に製品を1~5%値上げする可能性も予想している。
輸入アルミニウムに対する基本関税は25%で、これに特別付加税(SAD)等を加えると有効課税率は約51%に達する。国内最大のアルミ会社Hindalco Industriesは年産24万2000トン、国営National Aluminium Co (NALCO)は年産23万トンのアルミ精錬施設を擁する。
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