2001-03-19 ArtNo.25499
◆Veecon-IPA、ニトロジェン製造でクラレと提携
【チェンナイ】デリー拠点のVeecon groupとドイツ企業IPA Gastechnik KG & Coが49:51の出資率で設立した産業用ガス発生/浄化装置製造会社Veecon-IPA Gastechnik Ltdは、ニトロジェン製造技術を導入するためクラレケミカル株式会社と技術協力を結んだ。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが3月17日報じたところによれば、Veecon-IPAのJ.K. Srivastava重役(MD)は16日記者会見し、クラレケミカルのPSA(pressure swing adsorption)技術をベースにしたニトロジェン・プラントを設ける計画を明らかにした。
クラレケミカル活性炭営業部のイケガワ・マネージャーによると、MSC(分子篩炭素:molecular sieving carbon)を用いたPSA技術により高純度のニトロジェンを製造できる。ココヤシの殻がMSCの主要原料になる。クラレケミカルはVeecon-IPAとの提携を拡大し、インドでMSCを製造する可能性を研究している。
Srivastava氏によればVeecon-IPAは当面クラレケミカルからMSCを輸入する。PSAベースのニトロジェン処理の市場規模は80クロー(US$1713万)前後と見積もられる。PSA技術の導入が成功するならVeecon-IPAはクラレケミカルの他の技術、取りわけ活性炭関連技術の導入も検討する。
払込資本500万ルピー(US$10.7万)で1996年に発足したVeecon-IPAはハリヤナ州Gurgaonの工場にこれまでに5クロー(US$107万)を投資、昨年度の営業額は2.65クロー(US$56万)をマーク、今年度は7クロー(US$150万)を見込んでいる。来年度の売上は新技術の導入で25クロー(US$535万)にジャンプするものと期待され、内PSA技術だけで5クローの収入が見込まれると言う。
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