【ムンバイ】Alcatel Space Industriesはメディア王Subhash Chandra氏が進める総コスト1160クロー(US$2.48億)の通信衛星事業、Agrani Satellite Services Ltd (ASSL)への出資を認めた。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが3月14日、ASSLの親会社ASC Enterprises Ltd (ASCEL)のJai P. Singh社長兼CEOの記者会見の談話を引用し、報じたところによれば、プロジェクトは向こう2ヶ月以内の実行が目指されており、金融パッケージの成立と一部衛星部品に対する米国大統領の規制解除が待たれている。衛星は2002年4月末までに打ち上げられる。Lockheed Martinとの交渉を断念したASSLは替わってAlcatel Space Industriesに打ち上げを依頼、同時にパートナーに引き入れる方針だ。シン氏はアルカテルは出資の準備を進めていると語ったが、具体的出資額には触れなかった。
衛星プロジェクトの見積もりコスト1160クローの内、自己資本分460クロー(US$9850万)はASCELのプロモーターで、Zee Telefilms Ltd (ZTL)の会長も務めるSubhash Chandra氏が暫時引き受け、残りの700クロー(US$1.5億)は借入で賄われる。借入分については目下金融機関との協議が続けられており、Industrial Development Bank of India(IDBI)は300クローのルピー建てタームローンに関する同意書を発行している。金融機関はこの種のビジネスに慎重な姿勢を示しているが、ローン条件は懐妊期間の長い他のプロジェクトと同じで、最低貸出金利に僅かに上乗せしたレートがオファーされている。
1160クローの見積もりには、衛星、打ち上げ、サービス、保険、マーケッティング、軌道取得コストが含まれ、一旦打ち上げられれば、運転コストは極めて低い。衛星にはCバンド・トランスポンダー24基、Kuバンド・トランスポンダー14基が搭載される。同事業の主要な収入はインドからのものになると言う。