SEAnews 2001-03-15 ArtNo.25471

【ムンバイ】重工業／公共企業省傘下のBharat Yantra Nigam Limited (BYNL)は子会社Tungabhadra Steel Products Ltd (TSPL)の最大74％の持分を戦略パートナーに売却する方針だ。
インディアン・エクスプレスが3月14日報じたところによれば、政府はIDBI Capital Market Services Limited (ICMS)に持分処分の手続きを依頼した。消息筋によると入札意向書(Expression of Interest)の提出期限は2001年3月30日。落札者はＴＳＰＬの支配権益と経営権を認められる。
水力発電／農業／灌漑関連機器の製造を手掛ける中規模企業、ＴＳＰＬは、ダム、灌漑施設、運河の水門やその他の特殊な設備の製作や据え付けを手掛けることができる国内唯一のハイテク製造業者を自負している。昨今は灌漑や水力発電関連の水門、巻き上げ機、クレーン、水圧管の製造が主要なビジネスになっている。
観測筋は、如何なるパーティーにとっても、インフラやハイテク関連の技術を備えニッチ・マーケットに奉仕する小規模鉄鋼会社は理想的な投資対象で、取りわけ南部インドにプレゼンスを築くことを希望する地元企業やインドに橋頭堡を築くことを希望する外国企業がＴＳＰＬに関心を抱くものと見ている。また政府とにとってＴＳＰＬの持分売却は、製造ビジネスに直接関与することを控える戦略の一環と言う。