【ムンバイ】インドの製薬会社2社、CiplaとHetero Drugsはそれぞれ超低価格のエイズ薬品をオファーし、アフリカ市場への進出を図っている。
インディアン・エクスプレスが3月9日報じたところによれば、マハラシュトラ州ムンバイ拠点のCipla Ltdは“stavudine/lamivudine/nevirapine”から成る3剤併用薬(a cocktail of three AIDS drugs)を1患者当たり年間350米ドルでアフリカにおける医療活動に従事する“国境なき医師団(MSF:Medecins Sans Frontieres)”にオファー、世界の注目を集めたが、Heteroは同じ三剤併用薬を347米ドルで供給することをMSFに提案した。
一方、Ciplaは南アフリカ当局に6種類のエイズ薬品の特許申請を行った。Cipla幹部はHeteroの挑戦を歓迎すると述べるとともに、「問題は低価格でどれだけの薬品を供給できるかにかかっている」と指摘した。
これに対してHetero幹部は、既にブラジルでエイズ薬品の商業販売を行っており、同国における生物学的同等性(bioequivalance)試験を既に完了、もしくは完成段階にあるのは同社のみと語った。Heteroはまたアルゼンチンにおけるエイズ活性製剤成分(API:active pharmaceutical ingredient)の納入契約を2400万米ドルで落札したと言う。