SEAnews 2001-03-07 ArtNo.25394

【ムンバイ】Hyundai Motor India Ltd (HMIL)は、新年度予算の発表を受け、スーパー・プレミアム・セダン、Sonataの今年7月の発売を目指し、売り出し価格に見直しを加えている。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン、インディアン・エクスプレス、エコノミック・タイムズが3月3日報じたところによると、ＨＭＩＬのB.V.R. Subbu取締役(ﾏｰｹｯﾃｨﾝｸﾞ&ｾｰﾙ担当)は2日ソナタのお披露目記者会の席上以上の消息を語った。
それによると2週間前に同社はソナタの売り出し価格として140万～160万ルピー(US$3万-3.43万)を示唆したが、最高輸入関税が僅かに下降し、消費税が40％から32％に引き下げられたことから、売り出し価格に見直しを加えている。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインによると地元部品使用率が義務づけられず、最高輸入関税が僅かに引き下げられたことにより、少量の完成車を輸入販売するのに多少有利な環境が醸成されたが、既に製造施設に多額の投資を行っているＨＭＩＬとしては、ソナタやその他の車両の完成車を輸入することは考えないと言う。しかしエコノミック・タイムズは「数量規制が撤廃され、輸入関税も引き上げられなかったことから、完成車輸入に有利な環境が整った。このためソナタの製造計画を棚上げし、完成車を輸入する方針を決めた」とのSubbu氏の談話を伝えている。
ＨＭＩＬはカレンダー・イヤー2000年に、ソナタ1000台を含む乗用車10万台の販売を目指している。ソナタが属する乗用車Ｄセグメントの市場規模は7万台と予想され、シェア20％でも1万4000台の販売が見込める。主要な競争者はHonda AccordとToyota Camryと目される。ＨＭＩＬは2002年に向けて年間製造能力を現在の12万台から20万台に拡張することを目指している。同社は株式の公開公募(IPO)を計画しているものの、以上の拡張計画に関しては内部資金と借入で賄うことができると言う。