【バンガロール】カルナタカ州政府は過去10年間に情報技術(IT)領域で成し遂げた成果や経験を盛り込んだ野心的なバイオテクノロジー政策を発表した。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが2月25日、カルナタカ州のS.M. Krishna首席大臣及びバイオテクノロジーに関するビジョン・グループの議長とCEOを兼ねるKiran Mazumdar Shaw女史の記者会見のもようを伝えたところによれば、新政策はバンガロールをインドのITシティーであるばかりでなく、バイオテック・シティーにすることを目指しており、カルナタカ州は今後、薬品研究や生物工学関連の請負業務拠点あるいはアウトソーシング・ポイントを務める。
バイオテクノロジー産業は、IT産業同様、優遇政策や優遇ステータスの恩恵を享受できる。これらの優遇措置には、1)仕入れ、資本財、自家発電セットに対する当初5年間の減税、2)50クロー(US$1070万)以上のメガプロジェクトに対する8年間の優遇措置、3)テナント契約(販売/賃貸)に対する印紙税の50%カット、4)単一の窓口を通じた一括承認、5)ロケーションに関わりない最大5kvaの電力供給保証、6)床面積規制の50%緩和、7)バイオテック・ベンチャー・ファンドの奨励--が含まれる。
例えばバイオテック及びリサーチ会社の投資には3~8年のインフラストラクチャー/税制優遇が認められる。
IT&バイオテクノロジー局(Department of IT and Biotechnology)がIT/バイオテック事業を統括、カルナタカ生物工学開発評議会(KBDC:Karnataka Biotechnology Development Council)がバイオテック事業の単一の監督機関及び窓口を務める。
バイオインフォマティクスと応用バイオテクノロジーの講座が今年から開講され、人的資源の開発に寄与するとともにバイオテック・スタートアップのインキューベーター(保育器)を務める。
また、3つのバイオテック・パーク(1.バンガロールのUniversity of Agricultural Sciences内における30エーカーのパーク/2.Dharward UASにおける15エーカーのアグリ・バイオテック・パーク/3.Karwarにおけるマリーン・バイオテック・パーク)とヒト・ゲノム・センターが開設されると言う。