【コルカタ】インドの年初8ヶ月(2000年4-11月)の輸出成長率は、前年の11.8％を上回る21％を記録、今年通年の(2000/4-2001/3)の成長率は22％に達する見通しだ。
エコノミック・タイムズが2月24日、インド輸出組織連盟(FIEO:Federation of Indian Export Organisations)のレポートを引用し伝えたところによれば、同期の輸出成長トップ10には、既製衣料、宝飾品、綿糸、織物、鉄鋼半製品、人造繊維糸、原油、機械装置が含まれ、同期の輸出総額の54％を占めた。
主要輸出市場には、米国、アラブ首長国連邦、香港、サウジアラビア、中国が含まれ、これらの市場だけで、インドの輸出総額の57％を占めた。
ＦＩＥＯは「米国等の先進国はインド産品に対する反ダンピング調査を行う一方、世界貿易機関(WTO)の社会環境条項に基づき労働者の給与や生活環境までチェック、インド産品の流入阻止を図っている。こうした行為はあからさまな非関税障壁と言える」と非難する一方、インド政府は慎重に輸出成長の弾みを維持する必要があると指摘している。
インド政府はインフラストラクチャー・プロジェクト、取りわけ道路、鉄道部門のプロジェクトに十分な配慮を加える必要がある。港湾の状況も決して満足できず、輸出成長に影響を及ぼしていると言う。