【チェンナイ】情報技術(IT)サービス/製品工学を専門に手掛ける地元企業HCL Technologies Ltdは、米国拠点のVitesse Semiconductor Corporationのためにタミールナド州チェンナイにオフショア・デベロプメント・センター(ODC)を設ける。
エコノミック・タイムズ、ザ・ヒンドゥーが2月23日、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、インディアン・エクスプレスが24日報じたところによれば、年商4億4000万米ドルのナスダック登録企業VitesseはLAN(local area network)/WAN(wide area network)/SAN(storage area network)メーカーのために集積回路(IC)ソリューションを提供しており、HCLはODCを通じてデザイン及びアプリケーション・サポートを提供する。
HCLは最近東芝と組み込みソフトウェアのデザイン・開発を手掛けるODC契約を結んだばかり。HCLのG H Rao重役(組み込みシステム担当GM)によると、組み込みソフト・ビジネスの潜在性は大きく、同社は自動車、エビオニクス、医療、テレコム領域の企業に奉仕している。チェンナイODCには、エンジニア約60人が勤務、Vitesseのデザイン・エンジニアリング部門にネットワーキング関連ICの開発サービスを提供する。こうしたサービスには、ハイ・パフォーマンスなFPGAs (field programmable gate area)/ASIC (application specific integrated circuit)のデザインや立証(verification)、ネットワーキング/テレコム・プロトコル、組み込みソフトウェアの開発が含まれる。
VitesseのSteve Sheafor副社長(技術担当)によると、同社はODCに当面100万米ドルを投資するが、投資額は必要に応じて拡大されると言う。