2001-02-23 ArtNo.25307
◆SAIL/TISCO、二級鉄鋼製品の輸入即時禁止要求
【ニューデリー】インドの二大鉄鋼会社、政府系Steel Authority of India Ltd (SAIL)と民間部門のTata Iron & Steel Company Ltd(TISCO)は、外国貿易総監(DFT:Director-General of Foreign Trade)の二級・欠陥鉄鋼製品輸入に対する取り締まりは手ぬるいとし、この種の製品の即時輸入禁止を要求した。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが2月22日報じたところによれば、両社は、DGFTの規制は何ら効果を上げておらず、また国内業界には厳しい品質基準が適応されているにも関わらず、低価格の二級・欠陥製品が止めどなく流入、国内業界は深刻な打撃を被っているとし、鉄鋼省に介入を求めた。消息筋によると熱間圧延コイル(HRC)に限っても、1995-96年には二級・欠陥製品が輸入品全体の5.2%を占めたに過ぎなかったが、1999-2000年度には28.4%に拡大、今年度比率はさらに上回る見通しだ。冷間圧延コイル(CRC)の同比率は1995-96年の33.4%から1999-2000年度の36.56%に拡大、年により変動が見られる。
錫鍍金鋼板はもう1つの問題領域で、SAILもTiscoも二級品の流入から打撃を受けている。
鉄鋼省の指示を受けたDGFTは最近欠陥鉄鋼製品の出荷に厳しい品質規制を課し、輸入に際しては特定の港湾を使用するよう義務づけた。この他にも様々な規制措置を設けたが、二級・欠陥製品の輸入は減少していないと言う。
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