2001-02-19 ArtNo.25254
◆フィアット、パリオ・プロジェクトにUS$3.5億投資
【ムンバイ】インドにおける足場の確保に腐心するイタリヤのオート・メジャー、Fiat Autoは、Palioプロジェクトに3億5000万米ドルを投じ、転機を掴むことを目指している。
エコノミック・タイムズが2月17日報じたところによれば、Fiat AutoのJuan Jose Diaz-Ruiz副社長(マーケッティング&セールス)は、同紙にインドにおける同社パフォーマンスには満足していないと述べ、パリオ・プロジェクトを通じて現状打破を目指す同社の方針を明らかにした。
それによると、現在、UnoとSiena両モデル合わせて、月間900~1000台が販売されているに過ぎないが、同社は今年9月に発売予定のパリオを梃子に月間5500~6000台の販売を達成、採算ラインの経済規模を実現する計画だ。パリオの発売当初の地元部品使用率は74%で、価格は40万ルピー(US$8565)前後に設定される。地元部品使用率はその後85%に引き上げられると言う。
パリオは昨年10月にブラジルで発売され、一躍28%のシェアを占め、マーケット・リーダーにのし上がった実績を有する。同社はインドでもブラジルにおけるサクセス・ストーリーの再演を目指し、営業態勢を一新、インド顧客にパリオをオファーする計画で、Diaz-Ruiz氏は同社のこうした目論見が失敗する理由はないと語った。
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