1995-07-27 ArtNo.2525
◆<星>百貨店の不振でレーン・クロフォードHK$1億減益
【シンガポール】香港拠点の百貨店グループ、レーン・クロフォード・インターナショナルは、シンガポール店の不振から95年3月末締め利益を1億3200HKドル(S$2380万)縮小させた。
親会社ホイーロック&Coのピーター・ウー会長によると、グループ・ベース純益は1億3170万HKドルにとどまり、前年比63%減少した。昨年5月にオープンしたシンガポール店は同グループ初の海外店舗で、アジア地域への店舗展開の試験台と見なされていた。収益率の向上を目指して香港における店舗数を4店に減らした同社は、シンガポールでも20万4000平方フィートの店舗スペースを80%カットした。レーン・クロフォード・シンガポールのアイリーン・バイグレーブ重役(GM)によると、シンガポール店の1平方フィート当たりの売上は売場面積の縮小と品揃えの改善により向上している。シンガポール店の不振の原因としては、地元小売業界の競争激化に加え、店舗面積が大きすぎたこと、地元消費者に馴染みのない高価な輸入ブランド品が多すぎたことなどが指摘されている。今年に入り、同社は経営陣や仕入れチームの入れ替えも行っている。(BT:7/26)
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