【ムンバイ】中央銀行Reserve Bank of India(RBI)は16日、公定歩合(Bank Rate)を8%から7.50%に引き下げた。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン、エコノミック・タイムズ、インディアン・エクスプレスが17日報じたところによれば、RBIは同時に2月25日から3月10日の間に2段階に分けて現金準備率(CRR)を8.5%から8%に引き下げる方針を明らかにした。これにより金融体系に4100クロー(US$8.8億)が注入される。
インディアン・ミレニアム・デポジト(IMD)を通じて55億米ドルの資金が流入したことから、ここ数ヶ月、通貨市場及び外為市場において比較的平穏な日々を過ごしてきたRBIは、たとえ向こう数カ月間に資金の流入が先細りしても、410億米ドルを越える外貨準備により、市場の如何なる変動も持ちこたえられると判断したものと見られる。
いずれにしても金利コストの低減は景気の復調にプラスに作用し、比較的低調に推移して来た資本市場も活気を回復するものと期待される。銀行界は今会計年度が締められる以前に預金金利と最優遇貸出金利を引き下げることに消極的姿勢を示してきたが、これで金利引き下げに動くものと見られる。
一方、インド政府は予算目標を達成するために新たに4000クロー(US$8.57億)を調達する必要があり、低金利に乗じて積極的に市場から資金を調達するものと予想される。