2001-02-16 ArtNo.25237
◆Hindalco/Sterlite、Pennarアルミの支配権益争奪
【ムンバイ】アンドラプラデシュ州ハイデラバードを拠点とする年産4万5000トンのアルミ精錬会社Pennar Aluminium Company (Palco)の支配権益買収レースは終盤戦を迎え、Hindalco IndustriesとSterlite Industriesのプロモーターが予備選考を通過した。
インディアン・エクスプレスが2月15日消息筋の言として報じたところによれば、Palcoの管財人(OA:operating agency)を務めるIndustrial Development Bank of India (IDBI)は、ミュージック・ビジネスを手掛けるVatsa Corporationはアルミニウム・ビジネスに何ら経験を有せず、事業の後方統合化を図るためPalcoの施設リースを希望するRaviraj Foilsは長期的コミットメントを行わなかったとして、いずれもふるい落とした。
ちなみにIDBIは先月入札者4社に、評価額を下回る入札価格に見直しを求めたが、HindalcoとSterliteはこれを拒絶した。IDBIは来月債権者会議を招集する予定で、同会議を通じてより明確な構図が明らかになるものと見られる。
Palcoはマハラシュトラ州Nagpurに年産3万トンの圧延施設と年産1万5000トンのコンダクター製造施設を有し、アルミニウム・シートの製造では、HindalcoとIndalに次ぎ、国内第3位にランクされている。しかしその市場シェアは1995-96年の7.3%から1997-98年の5.8%に縮小した。1993年12月に創業した同社は5年後には財政破綻と判定され産業財政再建局(BIFR)の管理下に置かれた。1998年12月時点の累積損失は153クロー、純資産はマイナス83.14クロー。プロモーターのPennarグループは自己資本162クローのPalcoに12.8%出資、また金融機関が25.6%のシェアを占めている。
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