2001-02-16 ArtNo.25228
◆自動車業界/石油省/環境省、Euro IV導入巡り確執
【ニューデリー】環境省が2003年までにEuro IIIを飛び越し、直接Euro IV排ガス基準の導入を提案したことから、自動車業界、石油天然ガス省、環境・森林省、その他の関係方面の間に同問題を巡る論争が生じる雲行きだ。
インディアン・エクスプレスが2月15日伝えたところによれば、自動車業界は環境省の特別委員会により提起されたEuro IV導入案に深刻な懸念を抱いている。Euro IIIを飛び越し、Euro IVを直接導入するコストは多大で、不況に直面する自動車業界には耐え難いものと見られる。またEuro IVエンジン用の高品位な燃料を供給せねんばならない石油精製業界や、同業界に設備のアップグレードを求めねばならない石油天然ガス省も論争に巻き込まれざるを得ない。
消息筋によれば、Euro IV基準を満たす燃料の精製コストは30~40%アップするものと見られる。ちなみにインドでは国内製油業界の大部分は公共部門に属している。
しかし環境省筋はEuro IV基準を満たすための投資は、Euro IIIと大差がないとしている。
インド産業連盟(CII)の幹部によると、同連盟の環境部会はEuro IV導入問題の検討に乗り出したと言う。
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