2001-02-12 ArtNo.25172
◆キャリア・エアコン、東芝製エアコンをインド市場に投入
【ニューデリー】United Technologies傘下の米国キャリア社が51%出資するCarrier Airconは9日、日本の提携企業東芝エアコンディショニングにより製造された製品をインド市場に紹介、急速に拡大するインド国内市場のより大きなシェア獲得を目指すと発表した。
インドの指導的なエアコン会社、キャリア・エアコンの親会社、キャリアは東芝エアコンディショニングの40%のシェアを買収、後者製品の日本以外の市場におけるマーケッティング権を獲得した。
キャリア・エアコンのAnil K Srivastava重役(MD)によると、東芝製品は完成品を日本から輸入し、今年3月から発売する。これらにはウィンドウズ・エアコンや商業ビル等で用いられる大型マルチ・モジュラー・システムが含まれる。これらの製品は東芝ブランドで販売され、価格は従来のものより10~12%高めになると言う。
キャリアは、LG Electronics、Samsung、Hitachi、National等の新参者やGodrej、Fedders Lloyd、Videocon等の地元メーカーとの厳しい競争に晒されている。
Srivastava氏によると、同社は現在ウィンドウ・エアコン市場では最大の27%のシェアを占めており、東芝製品の投入により同セグメントにおけるリーダーシップを維持できる見通しだ。2000クロー(US$4.28億)と見積もられる国内エアコン市場の50~52%はウィンドウ・エアコンが占め、1~15トンのキャパシティーの商業用小型エアコンが20%、残りはセントラル・エアコンが占めている。キャリアはスプリット・エアコン市場では47%のシェアを占めているものの、セントラル・エアコン市場では、Blue Star及びVoltasに次ぎ、3位につけている。
インドの大都市ではエアコンの普及率は6~10%程度で、一部の国における50%に比べ依然として低い。ウィンドウ・エアコン市場は2000年(カレンダー・イヤー)には25~30%の成長を見たが、2001年には40%の成長が見込める。また商業用のスプリット・エアコン市場は20~25%、大型のセントラル・エアコン市場は約15%の成長が予想されると言う。
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