SEAnews 2001-02-09 ArtNo.25164

【ムンバイ】Essar Oil Ltd(EOL)は石油商社IBP Ltdの33.58％の政府持分売却入札に応札するため、外国パートナーを物色している。
インディアン・エクスプレスが2月8日報じたところでは、ＥＯＬ幹部は同紙に以上の消息を語った。ＥＯＬの動きは同行の石油・ガス部門における拡張計画の一環と見られるが、ＥＯＬの1050万トン製油所プロジェクトに対する融資のリード・マネージャーを務めるIndustrial Credit and Investment Corporation of India(ICICI)幹部は、「ＩＣＩＣＩはそのような計画を承認しておらず、ＥＯＬがＩＣＩＣＩにそうした計画を通知した事実もない。同行としては、ＩＢＰ権益買収に必要な資金のソースを知りたい」と述べるとともに、「ＥＯＬが製油所プロジェクトのファイナンスに関わる義務を果たす限り、金融機関がＥＯＬの計画に反対することはできない」と付言した。
これまでのところ政府系石油会社Hindustan Petroleum Corporation Ltd (HPCL)、Bharat Petroleum Corporation Ltd (BPCL)、Indian Oil Corporation (IOC)がＩＢＰの政府持分買収に強い関心を表明しており、民間部門ではReliance Petroleumもその2700万トンのJamnagar製油所の製品を国内販売する狙いから買収レースに参加するものと見られている。
現在のＩＢＰの株主構成はインド中央政府が59.58％、金融機関が23.41％、従業員が0.70％、その他が16.31％となっている。ＩＢＰ権益入札の申請期限は2月28日。