1995-07-26 ArtNo.2516
◆<馬>低インフレ下の高度成長実現が重点課題に:副首相
【クアラルンプル】インフレ及び国際収支の赤字を伴わぬ持続的経済成長を実現することが新年度予算案の重点課題となる。
アンワル副首相兼蔵相は24日に催された新度予算案を巡る民間業界代表との懇談会の席上以上の消息を語った。それによると教育、研究開発(R&D)領域への政府補助を拡大して工業技術の発展を促進すべきだとの民間業界の要望は政府の意向に合致している。新年度予算案は生産性と品質の向上に依拠した成長促進を目指しており、これによりインフレも抑制される。このため産業界は労働集約的生産方式を技術集約度の高い生産方式に転換する必要が有る。製造部門における労働者1人当たりの投資額は11万1947Mドルと、88年当時の3万9188Mドルから3倍に拡大したが、単位生産に占める労働コストも昨年は3.7%の上昇を見た。こうしたことから国際競争力を維持するためにはハイテク生産ラインの導入を一層加速する必要が有るという。蔵相はまた経常収支の赤字問題に触れ、マレーシアのサービス部門は対外的な競争力に乏しく、依然国内市場に依存していると述べ、サービス部門を強化する必要を強調した。(MBT,ST,BT,LZ:7/28)
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