2001-02-08 ArtNo.25139
◆カルナタカ/ケララ両州、ダブホールからの電力購入見合わせ
【バンガロール】ケララ州政府はEnron傘下Dabhol Power Company (DPC)の電力供給の申し出を断った。DPCはこれ以前にカルナタカ州政府からも電力供給の申し出を拒絶されており、マハラシュトラ州の外部に電力を供給しようと言うDPCの試みは壁にぶつかっている。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが2月7日、消息筋の言として報じたところによると、ケララ州政府はDPCよりもAditya Birlaグループがプロモーターを務めるDakshin Bharat Energy Ltdからの電力購入に関心を寄せている。
DPCがカルナタカ州に提案した電力供給の初年度の料金は1ユニット当たり2.62ルピーだが、これはトン当たり225米ドルのナフサ価格をベースにしたもので、液化天然ガス(LNG)の再ガス化施設が完了する2002年には3~3.21ルピーにアップする。エンロンは、20種類の原油の加重平均により算出される日本通関の原油基準価格にLNG価格をリンクしており、上記の料金は1バレル当たり18米ドルの原油価格をベースにしている。またこれらの価格は発電所の生産効率(load factor)を90%として計算されている。アナリストによれば、この種の電力料が実際に徴収される際には、州政府にとっては受け入れがたい1ユニット6ルピー近くに上昇する恐れがある。
ケララ州政府はNational Thermal Power Corporation(NTPC)が経営するKayamkulam発電所からの電力購入を検討している。こちらの料金は仮定された一定の稼働率をベースに計算されたもので、決して安くはないが、より直接的で、マハラシュトラ州電力局(MSEB)がDPCと結んだ電力購入契約のようなリスクは存在しないと言う。
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