【ニューデリー】インド政府は5日、銀行業界の再編を歓迎する一方、銀行と他の金融機関の合併を強要したり、ユニバーサル・バンクを組織することには反対の立場を表明した。
インディアン・エクスプレス、ヒンドゥー・ビジネス・ラインが2月6日伝えたところによれば、インド商工会議所連盟(FICCI)が5日主催したセミナーの席上、大蔵省のDevi Dayal次官(銀行担当)は、政府も中央銀行も、政府系銀行に金融機関との合併を強要することはないと語った。それによると少数のユニバーサル・バンクが市場を支配することになれば、競争環境が失われる上、ユニバーサル・バンクの監督には困難が伴うと言う。
一方、中央銀行Reserve Bank of India (RBI)は、State Bank of India(SBI)が系列銀行7行を合併し、単一の銀行を組織することに反対の立場を表明した。
インディアン・エクスプレスが2月6日、匿名のRBI幹部の言として報じたところによれば、SBIの系列銀行7行のプロフィールは様々で、これらの銀行を合併することによる付加価値は何も望めないと言う。
SBIは傘下の7行--1)State Bank of Bikaner & Jaipur、2)State Bank of Hyderabad、4)State Bank of Indore、6)StateBank of Mysore、5)State Bank of Patiala、6)State Bank of Saurashtra、7)StateBank of Travancore--を合併することを長期にわたり希望してきたが、中央銀行は同計画に消極的姿勢を保ってきた。