2001-02-06 ArtNo.25119
◆CSIR、Biogenと癌治療薬Taxolの製造技術移転契約に調印
【ハイデラバード】最近ハーブ・ベースの癌治療薬Taxolの製造技術に関わる米国における特許権を手に入れた科学産業調査評議会(CSIR:Council for Scientific and Industrial Research)は、アンドラプラデシュ州ハイデラバード拠点のバイオテクノロジー・スタートアップ企業、Biogen Biotechnologies Ltd (BBL)と独占的な技術移転契約を結んだ。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが2月3日、BBLのMahavir Golechha重役(MD)の談話を引用して報じたところによれば、BBLはハイデラバードに近いBorabandaに10.2クロー(US$218万)を投じ、Taxolや他の医療上有益な植物性化学物質、ハーブ抽出物等の製造を手掛ける施設を建設している。同施設は次期会計年度第2四半期に商業運転を開始する。Biogenは15年間の独占的技術移転契約の下、商業運転が開始された時点から7年間にわたりロイヤルティーを支払う。
一方、Biogenは来年度第1四半期に株式公募(IPO)を通じて3.9クロー(US$84万)を調達する計画で、既にインド証券取引局(SEBI)の認可を取得している。
CSIRがウッタルプラデシュ州Lucknowに設けた研究施設Central Institute for Medicinal and Aromatic Plantation (CIMAP)により開発されたTaxolは、乳癌、卵巣癌、肺癌、AIDS関連のカボジ肉腫等の治療薬として米国食品薬品局(FDA)の認可を得ている。CSILは1999年に、ヒマラヤ・イチイ“Taxus Wallichiana”の棘からPaclitaxel (Taxol)を抽出する技術の米国における特許権を手に入れた。
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