SEAnews 2001-02-06 ArtNo.25110

【コルカタ】インドは向こう3年間尿素生産に対する新たな投資を必要とせず、政府は2003－04年度までは、公共部門や協同組合等の既に認可されたプロジェクトを除き、この方面への新規投資を奨励しない。
エコノミック・タイムズが2月3日報じたところによれば、Satyabrata Mukherjee国務相(化学/肥料担当)は先週土曜、ベンガル商工会議所主催のセミナーで、“西ベンガル州における化学・肥料産業の見通し”と題して講演、以上の政府の姿勢を明らかにした。それによると尿素の自給体制はほぼ確立しており、2003－04年までの需給シナリオの評価結果もそのことを裏付けている。
目下のところ西ベンガル州には尿素生産施設は全く存在しない。Hindustan Fertiliser Corporation(HFC)のHaldia工場は1979年に設けられたが、商業生産に至らず1986年に閉鎖され、ＨＦＣのDurgapur工場も1997年以来操業を停止している。しかし膨大なナレッジ・ベース、優良な港湾施設、広大な市場に恵まれた西ベンガル州は、製薬方面の豊富な投資機会が存在すると言う。