2001-02-05 ArtNo.25093
◆エンロン、中央政府に対する二次保証義務履行要求見送り
【ムンバイ】マハラシュトラ州電力局(MSEB)は2日、Dabhol Power Company(DPC)に、滞納していた134クロー(US$2869万)の電力料の一部として10クローを支払った。これを受けてDPCのプロモーター、Enronは、中央政府に電力供給契約二次保証(counter-guarantee)義務履行を求めることを暫時見合わせるとともに、債権銀行や株主と一切の可能なオプションを検討すると声明した。
MSEBは昨年10月と11月の電力料248クロー(US$5800万)の支払い不能に陥ったが、電力供給契約の第一次保証提供者のマハラシュトラ州政府は先月9日、MSEBに対して114クローを補助したものの、残る134クローの支払いを拒絶した。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン、インディアン・エクスプレス、エコノミック・タイムズが2月3日報じたところによれば、エンロンはその声明の中でマハラシュトラ州政府の姿勢に失望の意を表明した。エコノミック・タイムズによると、エンロンはMSEBのこの日の10クローの支払いを評価し、二次保証提供者の中央政府に支払いを求めるか否かの判断を月曜(2/5)まで繰り延べた。
一方、Padmasinh Patilエネルギー相はこの日、「譬え保証を引き受けたとは言え、州政府はDPCに89クローを支払う立場にない」との考えを明らかにした。同相はまたヒンドゥー・ビジネス・ラインに対して電力供給契約保証問題の調査委員会が既に組織されたとの報道を否定、「調査委員会のメンバーは数日中に決定される」と語った。
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