【ムンバイ】インド中央・地方(州)政府の1999－2000年度財政赤字は、国内総生産(GDP)の9.9％と、過去最高の比率をマークした。
インディアン・エクスプレスとエコノミック・タイムズが1月30日、中央銀行Reserve Bank of India (RBI)の1999－2000年度通貨・金融報告を引用し報じたところによると、中央レベルの財政赤字は10万8898クロー(US$233.2億)とＧＤＰの5.6％を占め、政府が予測した1.6％を大幅に上回った。州政府のそれもＧＤＰの4.9％を占め、やはり予測値を1％ポイント上回った。
国際収支の赤字は2000－01年度上半期(4-9月)に前年同期の29億米ドルから40億米ドルに拡大した。
2000－01年度上半期には、輸出が18.2％成長したにも関わらず、原油の値上がりに伴う石油輸入の激増から貿易収支の赤字も前年同期の60億億米ドルから61億米ドルに拡大した。貿易外収支の黒字は前年同期の47億米ドルから52億米ドルに拡大した。この結果上半期の経常収支の赤字は前年同期の29億米ドルから40億米ドルにアップした。
上半期(4-9月)の資本勘定の純流入は前年同期の43億米ドルから28億米ドルに下降。2000－01年度年初7ヶ月(4-10月)の外国ポートフォリオ投資の流入は22億米ドルと、前年同期の26億米ドルを下回り、外国機関投資家(FII)の純投資も4億2100万米ドルと、前年同期の8億5400万米ドルに及ばなかった。しかし年初7ヶ月の外国直接投資は16億米ドルと前年同期の12億米ドルを僅かに上回った。海外在住インド人の年初7ヶ月の預金は前年同期の12億米ドルから13億米ドルに多少拡大した。ちなみに2000年10－11月の間にはインディアン・ミレニアム・デポジト(IMD)を通じ55億米ドルの資金が流入、資本勘定の純流入拡大に寄与した。
一方、2000年12月31日の卸売物価指数(WPI)をベースにしたインフレ率は8.2％をマークした。