SEAnews 2001-02-01 ArtNo.25068

【ニューデリー】デンソーはDenso Haryana Private Ltd (DHPL)に200クロー(US$4283万)を追加投資するとともに、インドにおけるテレマティックス(車載／組み込み電子システム技術)事業に進出することを検討している。
インディアン・エクスプレス、ヒンドゥー・ビジネス・ラインが1月30日伝えたところによれば、デンソーの岡部弘社長はハリヤナ州Gurgaonに設けたDenso Haryana工場の開所式の席上、以上の計画を明らかにした。それによると同社はエンジン・マネージメント・システム用コンポーネントの製造施設に既に204クロー以上を投資したが、2001年末までに同投資額を338クローに、また2004年までに410クローに拡大する。ＤＨＰＬの2000－01年度売上は278クローが見込まれ、2004－05年度のそれは440クローに達する見通しだ。
デンソーは自動車以外の領域への進出を目指しており、インドのテレマティクス部門に関心を寄せている。しかし依然として研究段階にあり、最終決定は下していない。
デンソー・ハリヤナはエレクトロニク・コントロール・ユニット(ECU)、燃料ポンプ、燃料噴射装置、アイドル回転制御バルブ(ISCV)等、ガソリン・エンジン・マネージメント・システムのコンポーネントを製造している。この種のシステムはインドの自動車会社が新排ガス基準を満たすのを助ける。インドにはまだこの種の製品の製造を手掛けているものはない。目下のところMaruti Udyog Ltd (MUL)が唯一の顧客だが、他の日系自動車メーカーからの契約獲得も図る。
デンソーはデンソー・ハリヤナに47.9％出資しており、残りの52％のシェアはＭＵＬが握っている。デンソーは、この他、Kirloskar Industriesと合弁で設けたラジエターとエアコンの製造会社には89％、エアコン製造のSubros Ltdには13％、計器クラスター製造のPremier Instruments and Controls Ltd (Pricol)には12.5％、それぞれ出資している。