【ニューデリー】今会計年度(2000/4-2001/3)にはカラー・テレビジョン(CTV)販売のマイナス成長が予想される中、地元耐久消費財メジャー、VideoconとBPLは26日、沈滞した市況の打開を目指しＣＴＶの価格を最大1500ルピー(US$32)引き下げた。
デカン・ヘラルド、エコノミック・タイムズ、ザ・ヒンドゥーが1月27日、ＰＴＩのレポートを引用し報じたところによれば、今年に入って以来中核ブランドＣＴＶ販売の最大20％の落ち込みを経験したビデオコンは全てのサイズのＣＴＶを1000～1500ルピー値下、同時に冷蔵庫(最大1000ﾙﾋﾟｰ)と洗濯機(最大800ﾙﾋﾟｰ)の値下げも発表した。マーケット・リーダーのＢＰＬも20インチＣＴＶやネプチューン・シリーズＣＴＶを最大1000ルピー値下げした。
Videocon InternationalのV N Dhoot会長は値下げの理由を生産コストを最大10％カットできたためとしているが、観測筋は純粋な販促手段と見ている。Dhoot会長によると同社はブラウン管用グラス・シェル、コンプレッサー、集積回路(IC)、プリント基板(PCB)を社内で製造、コスト削減に成功したと言う。
消費用電子製品＆ＴＶ製造業者協会(CETMA)のK S Raman元会頭は、今会計年度の業界全体のＣＴＶ販売が昨年度の500万台を下回る490万台にとどまると予想するとともに、一部プレーヤーの値下げは、売上の下降と直接関係していると指摘した。
昨年山水及びアカイ製ＣＴＶ50万台を販売したビデオコンは、今年はこれら2ブランドを含め200万台の販売を目指していたが、これまでのところ中核ブランドの販売台数は100万台、山水、アカイの合計販売台数は70万台にとどまっていると言う。