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2001-01-30 ArtNo.25033
◆スバーシュ・チャンドラ氏、衛星通信プロジェクトを復活
【ニューデリー】Zeeグループを率いるメディア王Subhash Chandra氏は、Esselグループのメンバーらと共同で、テレビ放送・ディストリビューション会社やインターネット・サービス・プロバイダー(ISP)、その他のテレコム・サービス・プロバイダーらに帯域を提供する野心的なAgrani衛星通信プロジェクトに再度着手した。
エコノミック・タイムズが1月26日報じたところによれば、プロジェクト・コストは1150クロー(US$2.46億)と見積もられ、新会社Agrani Satellite Services Ltd(ASSL)の自己資本は460クロー。残りの690クローはルピー建てタームローンにより賄われる予定で、ASSLはIndustrial Development Bank of India(IDBI)にその組成を依頼した。IDBI自体には350クローの融資が求められており、残余は他の金融機関から取り入れられる。複数の金融機関の幹部らが29日に会合、同問題を協議したもようだ。460クローの自己資本はスバーシュ・チャンドラ氏とそのパートナー及びAlcatelやArianespace等の戦略パートナーにより分担される。しかし戦略パートナーの出資条件や出資率はまだ詰められておらず、当面はZee-Essel Groupが全額出資する態勢がとられている。
当初、プロジェクト・コストは3000クロー(US$6.42億)と見積もられ、米国の航空機会社Lockheed Martinが衛星を提供するはずだった。しかし、米国国務省が衛星ライセンスの輸出を禁じたことから、金融協議が妥結せず、リード・マネージャーのIndustrial Finance Corporation of India(IFCI)の撤退等で、プロジェクトは座礁した。
今回はフランスのAlcatel Spaceから既存衛星を購入することが計画されている。同衛星はタイのShinawatra Satelliteのために1997年に製造されたものだが、利用には供されず、3年間倉庫に眠っていた。今回再登板が決まった同衛星は、名称もThaicom-4からAgrani-2に改められる予定だ。
当該衛星にはインドをカバーするC-band transponder12基、アジアをカバーするワイドビームC-band transponder12基、そしてKu-band transponder14基が搭載される。Ku-band transponderの内7基はインドを、3基は欧州/中東/東南アジアを、それぞれカバー、残りは必要に応じてカバー範囲が調整される。これらトランスポンダーの合計帯域幅は1404MHz。
同衛星は19ヶ月以内に打ち上げられる予定で、打ち上げにはフランスArianespaceのAriane 5ロケットが用いられる。ASSLは2000年1月12日にアルカテルと関係契約を結んでおり、同契約の下、プロジェクトは一定期間内に固定価格で実行される。衛星キャパシティーの18%はEsselグループ企業に割り当てられていると言う。(SEAnews1998-09-08号参照)
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