2001-01-29 ArtNo.25027
◆Glencore、HZL/HCL権益買収レースに参加
【ニューデリー】スイス拠点の国際資源・エネルギー商社Glencoreが、インドの公共部門企業Hindustan Zinc Ltd(HZL)とHindustan Copper Ltd(HCL)の政府持分買収レースに加わった。インド政府は来年度、HZLとHCLの一部持分を手放し、両社を民営化する計画だ。
デカン・ヘラルドとエコノミック・タイムズが1月25日PTI通信の報道を引用し伝えたところによれば、GlencoreはHZL/HCL権益買収のための入札申請を行った。Glencore社のHZL/HCL両社権益入札への参加は、インドにおけるプレゼンスを強化し、インド国内市場に橋頭堡を築く戦略に基づくもの。
HZLの29%の権益を売却し、その持分を49%に引き下げる方針を決めたインド政府は、Banque Nationale De Paris-Paribas (BNP-Paribas)を国際顧問に指名した。
現在インドの亜鉛市場はBinani ZincとHZL2社により支配されており、その保持する資産の内容からHZLはより良質なオプションと見なされている。HZLが所有するラジャスタン州Rampur Agucha鉱山は、世界的に最良の亜鉛鉱山と評価されている。このためBirla、Sterlite Industries、Binani Zinc- Korea Zincコンバイン、Allied Dealsを含む複数の企業がHZL政府持分の買収に関心を表明している。
他方、インドの銅市場はBirla Copper、Sterlite、そしてHCLにより三分されている。最適なサイズの施設を手に入れるコストが異常に高い今日、HCL権益買収は、インド市場に足場を築く絶好の機会を提供するものと見られている。インド政府はHCL総資産の49%に相当するKhetriとTalojaの施設を分離後、残りの51%の権益を戦略パートナーに売却する方針を決め、Industrial Development Bank of India (IDBI)と住友銀行に率いられるコンソーシアムを入札募集の国際顧問に指名した。
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