SEAnews 2001-01-29 ArtNo.25025

【ニューデリー】大手デスクトップ・パブリッシング会社Adobe Systems Incは、インドにおける研究開発(R&D)事業に向こう5年間に5000万米ドルを投資する。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが1月24日報じたところによると、このほどインドを初めて訪れたAdobeのBruce Chizen社長兼CEOは先週催された記者会の席上、以上の方針を明らかにした。それによると1000万米ドルを投じて、2002年6月の完成を目処にAdobe India新ビルを建設する。同プロジェクトの第1期分だけでソフトウェア・エンジニア300人が雇用され、第2期分では10万平方フィートの施設が増設される他、別に500人の専門スタッフが雇用される。
現在、アドビ・インディアには90人のエンジニアが勤務、モバイル装置上でのＰＤＦ(Portable Document Format:アドビ社が開発した電子文書配布用のデータ形式)書類の交換技術、イメージ処理、イメージ認識等に関する研究が進められている。アドビ・インディアはアドビ・システムズの重要部分を成しており、アドビのＲ＆Ｄ活動の9％に貢献、既に6つの特許権を取得している。
1982年に創設されたアドビ・システムズはウェブ、プリント、ビデオ、ワイヤレス／広帯域アプリケーション等を含むネットワーク・パブリッシング・ソフトウェア・ソリューションの開発を手掛け、2000年度の売上は12億6000万米ドル、時価総額は120億米ドルをマークした。