2001-01-23 ArtNo.24996
◆ホンダ、インドを製造・輸出拠点に:HMSI副社長
【ニューデリー】ホンダは国際市場における競争力を強化する狙いから、インドを主要な製造拠点とし、その製品をインドから国際市場に輸出する計画だ。
エコノミック・タイムズ、デカン・ヘラルド、ヒンドゥー・ビジネス・ラインが1月21日伝えたところによれば、目下開催中の“Imtex (Indian Machine Tool exhibition) 2001”に平行して開かれた会議の席上、Honda Motorcycles & Scooter India Ltd(HMSI)のヒロセ副社長兼取締役(製造担当)は、「ホンダはインドを国際市場向けエンジニアリング製品の主要な製造基地にする」と語った。それによると、インド政府が進める市場開放と経済改革措置は、インドを主要な製造拠点とする上で有利な趨勢と言える。
HMSIは今年6月末までにスクーターを発売する。ハリヤナ州グルガオン近郊Manesarにおける生産は5月に開始され、部品の97%以上が地元で調達される。
HMSIは、地元で調達した材料と地元労働者用いて、ローカル化されたマシーンを製造する。同戦略の下、地元の工作機メーカーや部品納入業者と協力して、価格競争力の有るスクーターを製造する。こうして製造された製品は低価格な中国産品の流入を防止する役割も果たす。こうした目標を実現するためにもインド工作機業界は品質の改善、信頼性の向上、納期の短縮、世界クラスの精度の実現に努める必要がある。またアフター・サービスに力を入れ、顧客との関係を強化すべきだと言う。
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