2001-01-19 ArtNo.24969
◆セメント業界、信用格付け会社に妥当なセメント価格の判定依頼
【ニューデリー】セメント価格の急騰に対する批判の矢面に立たされたセメント業者らは、批判の矛先を交わす側面工作として地元信用格付け会社Credit Rating Information Services of India Ltd(CRISIL)にセメント産業が生存し得る妥当な価格レベルを算定するよう委託した。
インディアン・エクスプレスが1月18日報じたところによると、こうした動きはセメント製造業者協会(CMA)を通じてとられており、セメント業界は同様な調査を委託するためIndustrial Credit and Investment Corporation of India(ICICI)とも接触しているもようだ。
同業界はまた数年前にICICIが発表した報告書を値上げの根拠として掲げている。同レポートは2000年11月の50キロ詰め1袋当たりの妥当なセメント価格は、ニューデリー177~202ルピー、ムンバイ177~196ルピー、チェンナイ171~189ルピー、ハイデラバード169~178ルピーと見積もっていた。
セメント業界筋は、「コスト上昇に関わらずセメント価格は昨年急降下し、昨年10~11月の価格水準は極端に低かった」、「2000年10月のセメント価格は1999年10月のそれを大幅に下回っており、値上げしないなら、操業を停止する他ない」と主張している。
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