2001-01-19 ArtNo.24957
◆今会計年度GDP成長率6%未満?:信用格付け会社予想
【コルカタ】信用格付け会社Fitch Ratings India(FRI)はその最新月間レポートの中で、インドの今会計年度の国内総生産(GDP)成長率が6%を下回る恐れが高まったと指摘している。
インディアン・エクスプレスが1月18日報じたところによれば、年初7ヶ月(4-10月)の工業生産指数(IIP)の伸びは前年同期の7.2%から5.7%に鈍化、第1四半期と第2四半期のGDP成長率も5.8%と6%にとどまった。こうした不振の原因としては、国際競争の過熱、不十分な国内需要、インフラの不備、サプライサイドのボトル・ネック、国際石油価格の不安定を挙げることができる。
Fitchは8%を突破したインフレの高進に懸念を表明、工業の不振、不順なモンスーン、通貨供給量の拡大等から、インフレが一層加速する可能性があると警鐘している。
一方、Fitchは最近国会に上程された金融会社規則法案(Financial Companies Regulation Bill)に盛り込まれた諸施策は、投資家の利益を保護するもので、正しい方向と評価している。
|