SEAnews 2001-01-18 ArtNo.24951

【ムンバイ】年商3500クロー(US$7.49億)のVideoconグループは、向こう4年半の間に1800クロー(US$3.85億)を投じて、インターネット／通信／エンターテインメント領域に事業を展開するフル・コンバージャンス企業に変身する計画だ。
Videocon International傘下のVideocon Infotech (VTech)は、カリフォルニア拠点のTelecruz Incと共同でセットトップ・ボックスやインターネット・テレビジョンに組み込むチップを開発した。同チップはテレビジョン・アプリケーション・プロトコル(TAP)等の新たなプロトコル技術を開発することを可能にする。このためＶテックはインドにおけるＴＡＰ装置やＴＡＰサービスのパイオニアになることを目指している。
インディアン・エクスプレスが1月15日伝えたところによれば、ビデオコン・グループのVenugopal Dhoot会長は同紙に「我々はＴＡＰを通じてインドにおけるホーム・インターネット・サブスクライバー及びユーザーを大幅に拡大する」と抱負を語った。それによると、グループは先ずインターネットＴＶ及びセットトップ・ボックスを製造、ホーム・インターネット・ユーザーの拡大を図り、その後、それ自身インターネット・サービス・プロバイダー(ISP)ライセンスを取得、インターネットＴＶやセットトップ・ボックスにバンドルしてＩＳＰサービスを販促する。製品とサービスをワンセットで提供することにより、インターネット顧客のためのフル・バリューチェーンをカバーすることができる。Ｖテックはさらにバリュー・チェーンを拡大、アプリケーション・サービス・プロバイダー(ASP)市場にも進出する計画だ。今年4月までには独自のポータル“HelloVonline”を開設、様々なＥコマース・プロバイダーと提携し、Ｔコマース(ﾃﾚﾋﾞを端末に使ったｲﾝﾀｰﾈｯﾄ･ｼｮｯﾋﾟﾝｸﾞ)市場の開拓に力を入れる。
昨年12月にインターネットＴＶを発売したＶテックは、近くセットトップ・ボックスも市場に投入する。ＴＡＰはホーム・ユーザーにインターネットへのアクセスやＴコマースの機会を提供する総合的ソリューションと言える。
目下インターネットＴＶの普及台数は5000ユニットほどだが、3ヶ月後には5万台、2005年までには90万台に拡大するものと見られる。インターネットＴＶ及びセットトップ・ボックスの売上は2001年の163クロー(US$3490万)から2004年の910クロー(US$1.95億)に拡大する見通しだ。同期間にはまたＩＳＰ／Ｔコマース等の情報技術(IT)関連売上も15クロー(US$321万)から285クロー(US$6103万)に拡大が見込めると言う。