2001-01-15 ArtNo.24899
◆ジンダル・ストリップ、自動車部門の特殊鋼需要拡大期待
【ニューデリー】Jindal Strips Ltd(JSL)は、今年は自動車部門及び運輸部門における同社製特殊鋼に対する需要が拡大するものと期待している。
インディアン・エクスプレスが1月12日伝えたところによれば、JSLのArvind Parakh上級副社長は同紙に以上の見通しを語った。それによると、政府が大気汚染規制を強化したことに伴う新排気システムの装備義務づけや、触媒コンバーターの利用拡大で、JSL製高付加価値ステンレス・スチール製品に対する需要の拡大が見込める。この他、オート・ガス・シリンダー、LPGシリンダー、ウォーター・タンク等の製造原料としてステンレス・スチールの利用が拡大する見通しだ。JSLはフェライト・グレードのステンレス・スチールを同部門に供給できる。相手先商標製造業者(OEM)市場やリプレースメント市場における潜在需要は大きい。海外の自動車部門におけるステンレス・スチールの需要が拡大しているが、主要な外国自動車会社の進出でインド国内でも同様な傾向が生じるものと見られる。この他、鉄道、建築、土木事業領域における需要も予想される。向こう2年間には売上の15~20%が特殊製品で占められるものと見られる。目下この種の製品の売上に占める比率は10%に満たない。
世界的にステンレス・スチールの需要の36%は家庭用品、15%は運輸部門、11%は建設部門、19%は加工機器、12%は溶接鋼管で占められているが、インドでは家庭用品に大きく偏り、建設部門や運輸部門の比率は依然小さいと言う。
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