2001-01-11 ArtNo.24880
◆地場製薬会社Ranbaxy、年商10億目指し海外企業買収に本腰
【ニューデリー】地元大手製薬会社Ranbaxy Laboratories Ltd(RLL)は、2004年までに10億米ドルの年商を実現するため海外事業を積極的に拡大、目下フランスにおいてジェネリクス企業買収の機会を探っている。
デカン・ヘラルドが1月9日伝えたところによれば、英国におけるブランド薬品ビジネスに加え、昨年ドイツとブラジルに合弁会社を設立したRLLは、フランスにおける企業買収もしくは合弁の機会を探り、目下複数の企業と商談を進めている。RLLのB K Raizada上級副社長はPTI通信に以上の消息を明らかにすると共に、これは海外におけるプレゼンスを強化する戦略の一環と語った。
中央産業経済研究所(CIER:Centre for Industrial and Economic Research)の最新報告書は、RLLの国内市場シェアが現在の53%から2004年までに40%に下降すると予想するとともに、RLLは海外市場の開拓に照準を合わせているとコメントしている。
CIERがレポートしたように、RLLは昨年、英国におけるブランド薬品の販売に乗り出す一方、ブラジルにおけるジェネリクス合弁事業の65%のシェアを買収、また中国におけるヘルスケア・ビジネスに乗り出した。
CIERの報告によれば、RLLは潰瘍、高血圧、精神病、癌、免疫抑制関連の製剤を発売する計画で、これらの製品はRLLの営業額に190億ルピー(US$4.07億)貢献する見通しだ。RLLはまた環境汚染の恐れのないインドセンダン(neem)ベースの殺虫剤を紹介する計画で、研究開発(R&D)費の拡大も予定している。
CIERによれば、インド製薬産業には大手企業250社、中小企業8000社が存在し、原末(bulk drug)需要の70%と、製剤需要のほぼ100%を賄っていると言う。
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