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2001-01-10 ArtNo.24862
◆ダブホール第2期プロジェクトの生存能力に懐疑
【ムンバイ】マハラシュトラ州電力局(MSEB)がDabhol Power Company(DPC)に対する支払い能力を有せぬことが明らかになったことから、第2次ダブホール・プロジェクトの実行可能性に対する深刻な懐疑が生じている。
エコノミック・タイムズが1月8日伝えたところによれば、MSEBが引き続きDPCに対する支払いを履行せず、州政府もMSEBの救済措置を採らないなら、金融機関は第2期プロジェクトへの融資をストップするものと見られる。第2期プロジェクトでは、1400MW(メガワット)の発電施設と年間500万トンの処理能力を有する液化天然ガス(LNG)ターミナルが建設される。DPCのプロモーターを務めるEnron IndiaのK Wade Cline重役(MD)は、国際仲裁廷に提訴する可能性を明らかにした。それによると、紛争が交渉により解決できない場合には、電力供給契約(PPA)の下、国際仲裁廷に提訴することができる。目下のところMSEBとの交渉も、州政府との協議も、進捗を見ていない。この他、信用状の規定や州政府の支払い保証義務を質すことも検討されている。また州政府が支払に応じない際は、二次保証を提供した中央政府に支払いを求める可能性もある。支払いがなされないなら、選択の余地は少ないと言う。
MSEBは先週金曜に開かれた会議の席上、州政府に毎月130クロー(US$2784万)の補助を求めたが、Vilasrao Deshmukh首席大臣はこれを拒絶したとされる。月曜の会議でさらに同問題が協議されたもようで、マハラシュトラ州政府は専門委員会を設けてプロジェクトに見直しを加えることも検討していると言う。
一方、プロジェクトの債権者は9日にニューヨークで会議を開き、MSEBが昨年10月と11月の支払い合計262クロー(US$5610万)を滞らせた問題を協議したようだ。
Cline氏によると、18億9000万米ドルの第2期プロジェクトの4億米ドルのローンをまだ受け取っていないだけで、工事の80%は完成、95%の機械設備は既に、現場に到着していると言う。
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