1995-07-24 ArtNo.2486
◆<馬>セメントの製造事業に60%の投資税補助
【クアラルンプル】マレーシア通産省は21日、セメント及びクリンカーの新規製造プロジェクト及び設備拡張プロジェクトに60%の投資税補助を適応すると発表した。
新スキームの下、総合的なセメント/クリンカーの製造プラントを建設するもの、もしくは既存プラントを拡張/改良するものには、5年間にわたり投資支出の60%まで税額控除が認められる。通産省は同措置によりセメント業界の新規投資が促進され、既に認可されたプロジェクトの実行も加速されるものと期待している。同省はこれまでに22社にセメント製造免許を発行したが実際に操業しているのは10社のみである。また6社に年産882万トンに相当する設備拡張を認めており、これらが全て実行されれば、国内のセメント製造能力は年間2400万トンに達し、98年の予想国内需要1650万トンを上回る。
今年は複数の大型建設プロジェクトが着工されたことから国内のセメント需要は昨年の991万トンから1135万トンに拡大したが、生産能力は昨年の997万トンから1113万トンに拡大したにとどまり、供給不足が深刻化した。通産省は1992年以来半島マレーシアではセメントの輸入を規制していないが、セメントは価格統制品目に含まれているため、輸入に際しては国内取引消費者事務省の保管/流通/販売認可を得る必要がある。またサバ、サラワク両州の通産省事務所に対して申請が有れば、迅速にセメント輸入許可を発行するよう指示したと言う。(NST,MBT,STAR,LZ:7/22)
|
|