2001-01-10 ArtNo.24856
◆JSL、SSP権益買収しニッケル無含有スチール製造目指す
【ムンバイ】ステンレス・スチール・メーカー、Jindal Strips Ltd(JSL)は、国営Salem Steel Plant(SSP)の権益買収を通じ、ニッケル無含有フェライト等級(ZNFG:zero nickel ferritic grade)品目への進出を図る。
エコノミック・タイムズが1月8日業界筋の消息として報じたところによれば、SSPの政府持分売却計画の入札者に名を連ねるJSLは、硬貨鋳造用フェライト等級スチール製造の経験を生かし、ZNFG領域への進出を目指している。
AISI430等級のフェライト・グレード・ステンレス・スチール・コイルの開発・製造を手掛けるJSLは、中央政府造幣局から最近2500トンの納入契約を獲得した。
しかしJSLのArvind Parakh副社長は、ニッケル価格の不安定がZNFG市場進出を図る主要な理由と語った。インドはニッケルを100%輸入しているが、ニッケルのトン当たり国際価格は現在、6700米ドルと、昨年3月の1万600米ドルから大幅に値下がりしており、また1999年12月当時の価格は3800米ドルだった。
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