2001-01-04 ArtNo.24791
◆政府、一連の政策措置盛り込んだ2001年度予算立案
【ニューデリー】バジパイ首相に率いられる全国民主連盟(NDA)政府は明確な指針と政策パッケージを盛り込んだ2001-02年度予算を立案した。
エコノミック・タイムズが1月2日、新年度予算の立案作業に関わる筋の言として伝えたところによれば、既存予算の主要な欠陥は方向性に欠けること。政府は、過去1年間に様々な予算措置を講じたが、いずれも永続的な効果を発揮しなかった。
このため新年度予算案には明確な方向性を備えた多様なアプローチが盛り込まれている。こうしたアプローチには、貿易数量規制廃止後の環境を想定した農業/中小企業/自動車産業の保護、消費者利益の重視、インフォテック/バイオテックを初めとするサンライズ産業や輸出産業に対する追加奨励措置、市場や外国投資家にフレンドリーな施策を梃子にした経済改革の加速が含まれる。
また経済改革措置には、労働問題に関わる強力な施策や部門別外国投資上限規制の緩和、債券市場の育成が掲げられている。特に自己防衛能力を有せぬ部門、例えば中小企業や農業の保護が重視される。
自動車産業が保護の対象に加えられているのは、その広範な支援産業や就業者の利益が配慮されたためで、可能ならインドをアジア小規模自動車産業のハブにすることが目指されると言う。
|