【ニューデリー】米国カリフォルニア州サンノゼを拠点にプログラマブル・ロジック・ソリューションの提供を手掛ける、年商10億米ドルのナスダック登録企業、ザイリンクス(Xilinx)は、インドでチップ埋め込みソフトウェアのデザインを手掛ける可能性を検討している。
エコノミック・タイムズが12月19日、ザイリンクスのSandip Vij副社長(マーケッティング)の言を引用し報じたところによると、携帯電話からテレビジョン、ネットワーク・ルータ、移動体通信のベース・ステーションに至るまで、あらゆるネットワーク装置にプログラマブル・チップを装着する研究が目下米国で進められている。ソフトウェアによりハードウェアを変化させることができるなら、また遠隔操作によりこうした変更を行えるなら、商品が時代の流れから取り残され、陳腐化する恐れはなくなる。
インドにはこの種のソフトウェアの記述やシステム・デザインを手掛けるタレントのプールが存在する。Ciscoは既にインドでシステムのデザインを手掛けており、WiproはCiscoやNotelのためにその種のサービスを提供している。コミュニケーション・チップ・メモリの開発を手掛ける米国企業Virage Logicもデザイン業務の50%をインドで行っている。
ザイリンクスは、既にカルナタカ州バンガロールにトレーニング・センターを開設し、プログラマブル・ロジックの原理をエンジニアに教授、インド工科大学(IIT:Indian Institute of Technology)やRECとの研究協力も進めていると言う。