2000-12-19 ArtNo.24745
◆BASF、インド・ヘルスケア・ビジネスから撤退?
【ムンバイ】ドイツの総合化学会社BASFは、インドにおける製薬/ヘルスケア市場からその姿を消すことになる見通しだ。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン、インディアン・エクスプレス、ザ・ヒンドゥーが12月16日伝えたところによれば、BASFが51%のシェアを握るKnoll Pharma in India(KPI)は、この日ボンベイ証取(BSE)にシンガポール・ベースのBASF Southeast Asia Pvt. Ltdがその製薬ビジネスを米国イリノイ州拠点のAbbott Laboratoriesに現金69億米ドルで売却すると報告した。取引は2001年第1四半期までに完了する見通しだ。
伝染病予防薬、ビタミン、心血管症治療薬、消毒薬等に関わるAbbott LaboratoriesがKPIを完全に吸収するなら、両社のインドにおけるビジネスは合計400クロー(US$8552万)に達し、製剤ビジネスに関しては4位乃至5位に列することになる。Abbott Laboratoriesの2000年3月期純売上は113クロー、税引き利益は2.6クローを記録、これに対してKPIの1999年12月期売上は前年比15%増の313クロー、税引き利益は66.8クローをマークした。
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