SEAnews 2000-12-18 ArtNo.24728

【ムンバイ】ドイツの化学会社Bayerは、インドでエンジニアリング・プラスチックを製造する可能性を検討しており、投資額は2億米ドルと見積もられている。
エコノミック・タイムズが12月15日報じたところによると、Bayer Indiaの Dieter Kambeck会長は同紙に以上の消息を語った。Kambeck氏は6週間前にバイエル・インディア会長に就任するとともに、前任者からインド業務の采配を引き継いだ。同氏によると、目下立案中のビジネス・プランは、来年初にドイツ本社に提出される。計画を実行するか否かの最終決定は2001年下半期に下される見通しで、計画が採用される可能性は少なくない。
バイエルは中国や他のアジア市場で業務を拡張してきたが、これまでインドを等閑にしてきた嫌いがある。インドの経済改革を目にした同社は、最早インド市場の開拓を一時も先に延ばすことはできないと感じている。バイエルは完全出資の新会社を通じて投資を行うことを検討しており、製造施設の建設地としてはタミールナド、ケララ、グジャラートの3州が候補に上がっている。
バイエル・インディアはポリマー、化学品、農業化学品の製造を手掛け、別のグループ企業はヘルスケア、皮革化学、診断学に携わっている。グループの1999年12月期年商は1090クロー(US$2.332億)を記録した。